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Twitter広告を活用した成功事例のご紹介

Twitter広告を活用した成功事例のご紹介

新規リスナー獲得のために多くの番組でTwitterを展開。エリアや放送局の「越境企画」で大きな反響を獲得したSBSラジオ(静岡放送)のTwitter活用術

静岡県下をサービスエリアとして、幅広いリスナー層へラジオ放送を展開する、SBSラジオ(静岡放送)。番組ディレクターの富山裕之さんにTwitterの活用方法や導入後の効果を伺いました。

- ラジオ局のマーケティング課題というのはどういったものがあるのでしょうか

ラジオ局の課題は、ラジオを聴いていない人に、いかにして興味を持ってもらえるか、というところがあります。ラジオとは別のことで興味を持ってもらって、そこにradikoのリンクが貼ってあって「じゃあ、聴いてみようか」と思ってもらえるのが理想です。ただ、今の時点では、アカウントを立ち上げたものの、テーマをお知らせするぐらいで、興味を持ってもらうようなツイートを試行錯誤している番組が多いと思います。人手とアイデア不足なのは否めないですね。ただ、フォロワーさんにどんな人がいるのかを知っておくのは大事だと思っていて、「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)に出演しているコラムニストのプチ鹿島さんは、フォロワーさんがどんなことでつぶやいているのかを、分析していったそうです。そうするとファンの特徴が分かって、内容を考える上で、非常に参考になるそうです。

お話をいただいた株式会社静岡放送 SBSラジオ 富山裕之さん
- まさに、ツイッターを駆使している例ですね

2017年9月9日に弊社番組「テキトーナイト!!@tekito_night」とコラボさせていただいた山陰・BSSラジオの「森谷佳奈のはきださNIGHT!@kanayoru」も、ツイッターを駆使しています。コラボのきっかけは「テキトーナイト!!」のリスナーが「はきださNIGHT!」のことを紹介してくれたのがきっかけで、こちらからアプローチしたんです。よく企業の”中の人”がツイッターを通じて同業他社と仲良くすることってありますが、番組のツイッターに直接メッセージを送ったんです。それがツイッター上で見える形でやりとりをしていくいうちにリスナーに認知されていくんです。すると、それぞれの番組のリスナーが両方の聴くようになって、徐々に盛り上がっていって、コラボレーションに至りました。だから、ラジコプレミアムとツイッターがなかったら、コラボは実現してなかったですね。

- コラボの反響はいかがでしたか

放送中は「#テキトーにはきださナイト」をはじめ、お互いの番組が使っているハッシュタグが全てトレンド入りしたんです。コラボするにあたって他のラジオ局の方からは「羨ましいです」って言われたんですけど、最近はアナウンサーや番組のツイッター同士でやりとりをしているところをよく見かけるようになりました。僕はツイッターを通じて、もっと色々な放送局の番組と仲良くなりたいです。ただし、ラジオ局によって温度感は違うと思うし、パーソナリティ同士が合わない可能性もなくはないと思うので、そこは気をつけないといけないところですけど。

- 今回みたいにうまく盛り上がれば、ますます面白い仕掛けができそうですね

僕は、ラジオがきっかけで、お互いのラジオ局も街も活性化できたらという思いがあるんです。「はきださNIGHT!!」で森谷さんが来られた時に、ロケを兼ねて鬼頭と森谷さんに静岡の街を楽しんでもらって、うなぎや抹茶のジェラートなどを食べていただきました。その様子を随時SNSにアップしたり、一部を後日「はきださNIGHT!!」で放送しました。BSSラジオをお聴きの方に少しでも静岡に興味をもってもらえたら嬉しいのと同時に、今度はもっと街全体で協力してやっていけば、もっとアピールできると思ってるんです。ラジオで紹介された場所の聖地巡礼に繋がるかもしれないし。

- ラジオがきっかけで行動が生まれるという訳ですね

パーソナリティーの発言を元に、その街に行きたいと思ってもらって実際に体験してもらえるとSNSで拡散してもらえるから宣伝になるんです。だから、ラジオができるのは、宣伝をするんじゃなくて、人を動かすきっかけ作りをすることだと思うんです。例えば「テキトーナイト!!」で地域限定の「ル・マンドアイス」を見つけたから、それを放送後の動画配信で鬼頭が食べたところ、それを見た森谷さんが「山陰には売ってない…」ってツイートしたんです。そしたら親切なリスナーさんが森谷さんに送ってあげたんです。すると今度は森谷さんが食べる様子をSNSで見たリスナーが買う、という動きも生まれてくる。こういった動きがもう少し広がるといいですよね。全国各地で”小爆発”や”中爆発”が起きて「あの爆発って、ラジオがきっかけだったのか」と分かるぐらいの方が面白いですよね。欲を言えば、こういうことに関して、協力してくれる企業が現れたらいいんですけど。

- 静岡と山陰のように離れた場所でも話題にできますからね

離れているといえば、弊社の番組「#椎木里佳パイセンの放課後ラジオ@paisen_radio」(番組名に「#」を付けたのは、番組名を目にした人がTwitterと連動していることが一目でわかるようにしたため)が大分のOBSラジオでも放送されるようになったんです。大分と静岡は貨物船のルートが繋がっているから、貨物船と関係している会社と一緒に何かできないかと考えたり。同様に、鹿児島空港と静岡空港は飛行機で繋がってるから、鹿児島で静岡のPRをしたり、静岡で鹿児島でPRをしたりできないかと思ってます。

※2017年9月9日に放送したSBS「テキトーナイト!!」×BSS「はきださNIGHT!!」の後、11月11日には、全国4局の番組(静岡放送・山陰放送・南日本放送・ニッポン放送)がコラボした特別企画「ラジオナイトサミット2017」を放送。番組ハッシュタグは一時トレンド1位にもなり、地域を超えたリスナー同士が交流した。

- Twitter広告は越境ができるので、特定の番組のフォロワーさんに向けて広告を出すこともできます

良いですよね。Twitter広告は、「聴くディラン@sbs_dylan」という午後の生ワイド番組の放送中に、番組に毎月ゲスト出演していただいているTwitter Japanの森田さんと一緒に設定して、初めて配信してみました。1分くらいで設定ができていたかと思います。まだ番組フォロワーが1000程度と少ないこともあり、広告を併用してツイートを見てもらう人の数が増えることにはメリットがあるなと感じました。

- フォロワーさんが増えると、発信する話題も大事になってくるということですね

他の放送局と繋がることとは別に、地元のレアなものを探して発信していこうと思ってて、今の時代はネットに載っていないものに価値があると思うんです。まだ知られていないものを見つけた方が面白いんじゃないかと思っていて、そのことに気付いていない人が多いんじゃないかと思うんです。静岡の呉服街名店街に「三保原屋 @mihoharaya」という家庭用品のお店があって、そのお店のツイッターが近所のお店のことについてつぶやいていて、その登場のさせ方がうまいんです。熱心に近所付き合いしているのがよく分かって、こういう人がいると街が盛り上がるから、お店のツイッターは大きなヒントだと思っています。

- ありがとうございました

 

(文:やきそばかおる)

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