書体デザインの面白さをユーザーにアピール「プロフェッショナル向けフォント」のTwitter活用例

デザインの現場で使われる、さまざまなフォントの企画開発・販売を行う株式会社モリサワ。フォントのほかにも組版、印刷技術からITまで、幅広いサービスを手がける同社にTwitter活用術とその効果について伺いました。


- どのようなマーケティング活動を行っていますか、そのなかでの Twitterの位置づけは

展示会への出展、カタログ制作、広告出稿のほか、最近ではデジタルマーケティングにも力を入れています。当社のフォントはプロの方が現場で使う商品のため、B to Bの取引がメインなのですが、お客様のなかにはフリーランスのデザイナーの方もたくさんいらっしゃいます。個人へのリーチがしやすいというTwitterの利点を活かして、デザイナーの方々にも当社の声を直接届けたい、情報を拡散したいという思いでTwitterを運用しています。

- Twitterアカウントの導入のいきさつを教えてください

最初にアカウントを開設したのは2012年です。インターネットを通じてフォントを自由に使うことのできる「Webフォント」という仕組みがあるのですが、当社のWebフォントサービス「TypeSquare」の発売日に合わせて「何か新しいことを始めてみては」ということで、 Twitterの導入が決まりました。その後、試行錯誤しながら徐々に体制を整えていき、現在では担当者やルールを定めて効率的に運用ができるようになっています。 コーポレートの公式アカウントは2016年に開設し、製品やサービスを中心に5つのアカウントを運用しています。

- ツイート配信の際にどのような工夫をしていますか

文字は日常生活のあらゆる場面で目にするものですが、なかなかそのデザインにまで意識を向ける方は多くありません。ですから、「どうしたら書体デザインに関心を持ってもらえるか」ということが当社の大きな課題となっています。たとえば、年末にその年を象徴する「今年の漢字」が発表された際などには、「その漢字を当社のフォントで書くとこんなイメージになります」とフォントの画像を添えて、イメージをしてもらいやすいように工夫しています。以前は当社のニュースを伝えるだけの堅い印象のツイートが多かったのですが、それだけではユーザーの反応がよくないということを実感し、現在では親しみやすい口調や記号を用い、よりTwitterの性質に合った投稿を心がけています。

お話をいただいた株式会社モリサワ 阪本圭太郎様(中央)

 

- 印象深いエピソードはありますか

2017年3月頃の話なのですが、ある漫画家の方が当社の製品をテーマにした1枚の漫画をTwitterに投稿してくださり、それが大きな反響を得ているという情報をキャッチしました。私たちもこのツイートに対して何か発信できないかと考え、 漫画とまったく同じ構図のポーズで撮った写真を投稿してみたところ、今までで一番多い3000件以上のリツイートをいただくことができました。

- Twitter広告導入の目的は

当社の取り扱っているフォントは約1000あるのですが、ライセンス製品「MORISAWA PASSPORT」に加入していただくと、これらのフォントが1年間すべて使い放題となります。しかし、新しいフォントをリリースしても、お客様がコンピューターにインストールする作業が後回しになり、実際に使用されるまでに時間がかかってしまうという問題を抱えていました。そこで、2017年は統一感のあるビジュアルをさまざまなメディアで同時展開し、お客様に「新フォントをインストールしよう」と実際のアクションを起こしてもらえるよう、広告を導入しました。

- 具体的にどんなターゲット設定をしていますか

「MORISAWA PASSPORT」の広告に関しては、デザイナーや印刷・出版関係の方々をターゲットとしています。同社のサービスをメールマガジンなどで案内することも可能なのですが、どうしても忙しい日々の中で見逃されてしまいがちです。このため、多くの方が利用するTwitterをはじめとするオンラインメディアで情報を配信するようになりました。

- 具体的にはどのような内容ですか

2017年にリリースしたフォントが全部で7種類あるのですが、そのなかから特に目を引くものを2つ選んでビジュアルを作成し、そのフォントの特徴を端的に説明できるようなアニメーションにして広告配信しています。広告の最後に「インストールをしてください」というメッセージが入るので、それでお客様がインストールをしてくれるきっかけになればと思っています。

- Twitter出稿後の手応えは

Twitterをはじめ、さまざまなメディアでいっせいに広告展開することができたおかげで、例年の倍のペースでフォントのインストールと利用が進んでいます。また「広告を見て思い出した」といった反応や新フォントについて好意的なコメントなど、Twitter経由でのフィードバックもありました。

- 今後チャレンジしてみたいことは

複数のアカウントを運営しているので、担当者同士の連携など、社内体制をもっと整えていきたいですね。Twitterを上手に利用していることで知られる企業の担当者に話を伺うといったことも行い、今後さらに力を入れていく予定です。若い世代のユーザーに向けて、どういった内容のツイートを配信していくかということも課題の1つなので、若い担当者にテキストを考えてもらうなどの取り組みも行っています。また、現在はリソースの関係上、 ニュースがある時のみ投稿するというペースなのですが、イベント開催中に実況ツイートをしたり、もっと動画配信や生中継をするなど、さまざまな形でアピールをし、今まで接点がなかったユーザーにも気軽に見ていただけるような、お客様のエンゲージメントが高められるような試みをしていきたいなと思っています。

- ありがとうございました。

Twitter広告をもっと活用する

Twitterなら、御社のメッセージをあらゆる形で伝えることができます。他社の活用事例を参考に、御社にあった活用方法をぜひ見つけてください。